いわきFC、連勝へ雰囲気抜群 19日にホームで徳島戦

 
練習で笑顔を見せるMF山口(左)とFW有田=15日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは19日の第5節、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)で徳島ヴォルティスと対戦する。午後2時開始予定。いわきの通算成績は1勝1分け2敗で順位は22チーム中15位。対する徳島は2分け2敗で20位。

 強気の守備でミス誘え

 初白星がチームに及ぼした効果は絶大だ。前節、ベガルタ仙台を相手に1―0でJ2初勝利を挙げたいわき。勝利後初めてとなった15日の練習は選手らに普段以上に笑顔があふれ、和やかな空気が練習場を包んでいた。MF山口大輝は「遥かに雰囲気が良くなった」と語る。

 仙台戦の勝因の一つは、プレス守備がしっかり機能したこと。相手のシステム変更にも対応し、今季初の無失点試合を記録した。村主(すぐり)博正監督は「共通認識を持って相手に対応できるようになっている」と選手の成長を喜ぶ。

 選手の言葉からも自信が垣間見える。山口は「あらゆる競り合いで勝てた」と仙台との戦いを振り返る。エースのFW有田稜も「開幕戦に比べたら自分の土俵で戦えるようになり、仙台戦は完全に支配できた」と胸を張った。

 次戦の相手徳島は、元日本代表FW柿谷曜一朗をはじめとした技術の高い選手が多く名を連ねる強豪だ。開幕から4戦未勝利と成績こそ振るわないが、村主監督は「勝ち星がない理由が分からないくらい強い。ドリブルの得意な選手が多く、対応が必要になる」と警戒する。

 今季から新たにスペイン人監督を迎えた徳島は、仙台と同じようにボールを丁寧につなぎ、相手を揺さぶる攻撃を得意とする。仙台戦で見せたようないわきの強気の守備が機能すれば、ホーム初勝利が見えてくるだろう。山口は「勝って慢心している選手は誰一人いない」とした上で、次戦への意気込みを語った。「焦らずにプレスを続け、相手のミスを誘いたい。挑戦者として自分たちのサッカーを貫く」(小磯佑輔)