選手・サポーター一体、赤きスタンド歓喜 いわきFCホーム初勝利

 
(写真上)【いわき―徳島】今季ホーム戦初勝利を飾ったいわきイレブン。2連勝をスタンドのサポーターに伝え、喜びを分かち合った=19日、いわき市・いわきグリーンフィールド(写真下)「東北一へ突き進め いわき」の横断幕を掲げて選手を鼓舞するいわきサポーター

 いわき市のいわきグリーンフィールドで19日行われたサッカーJ2のいわきFC―徳島ヴォルティス戦。いわきは1―0で今季のホーム初勝利を挙げ、サポーターの盛り上がりも最高潮に達した。

 いわきは前節に続き、J1経験のある強豪を相手に果敢なサッカーを貫いて勝利を手にした。先発フル出場で勝利に貢献したMF宮本英治は「ホッとした部分もある。やっとホームでサポーターと勝利の喜びを分かち合うことができて、『これだよ、これ』と思った」と充実の表情を見せた。

 会場には3100人が来場。そのほとんどをいわきサポーターが占め、スタンドを赤く染めた。「い!わ!き!ゲットゴール!」。今節から新型コロナウイルスの感染対策を目的としたマスク着用が来場者個人の判断にゆだねられ、より大きな声援が選手たちの背中を後押しした。

 「(来場する)いわきサポーターの数も増えてきていてうれしい」と語るのはサポーター歴4年目の古田部忠彦さん(43)。「前へ向かって戦う、いわきらしい戦いがホームに戻ってきた」とホーム初勝利を喜んだ。

 いわきは次戦、引き続きホームで、首位をひた走るFC町田ゼルビアを迎え撃つ。古田部さんは「一つでも上の順位にいけるよう、ゴールと勝利を期待している」とチームのさらなる活躍を期待。宮本も「自信を持ちながら、謙虚にひたむきに戦うことで勝利を目指したい」と力強く誓った。