いわきFC、戦い方継続 2日にアウェーで岡山戦

 
「そろそろエンジンをかけないといけない」と語るFW有田(右)=3月29日、いわき市・いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは2日、アウェーのシティライトスタジアム(岡山市)で6位ファジアーノ岡山と対戦する。午後2時開始予定。

 いわきは前節で首位FC町田ゼルビアを相手に好ゲームを見せたが、勝利することはできなかった。それでも村主(すぐり)博正監督は「(相手の)先発したFWをシュート0本に抑えることができた。こういう戦いができれば勝つ確率は高まる」と前向きに捉える。攻撃面も「今はチャンスをつくれている」と語り、戦い方を継続する構えを示した。

 次戦の岡山は昨季、J1参入プレーオフ出場圏内の3位と躍進した強豪だ。村主監督は「岡山はセットプレーが強く、個の能力で点を取ってくる。(相手を)ゴールに近づけないようアグレッシブに守備をしたい」と意気込んだ。

 有田「チャンスは来る」

 エースの「お目覚め」が待たれる。昨季J3得点王のいわきFW有田稜は、開幕6試合でいまだ1得点。本来の力を発揮できていない。「あと4、5点は取れていたと思う。そろそろエンジンをかけないといけない」と有田は言葉に力を込める。

 チームは多くの試合で主導権を握ることに成功している。相手にボールを持たせた状態からプレスで押し込み、カウンターで数多くの好機もつくった。

 前節の町田戦も前半は特に内容が良く、「(全員が)やるべきことをやり、いわきのサッカーができていた。負ける気はしなかった」という。

 ただ、その良い流れを先制点につなげられず、無敗の首位から白星をもぎ取ることはできなかった。「自分が決めていれば100%勝てたはず。開幕から6試合を戦い、一番悔しい試合になった」。この日の夜は眠れなかったという。

 「何かにつまずいているのだと思う」。有田はもがく現状をこう表現した。ただ、得点が取れていないからといって、チームのために身を粉にする姿勢を変えるつもりはない。献身的に守備で貢献することで「またチャンスが来る」。そう信じて、ピッチを駆ける。(小磯佑輔)