いわきFC、守備のてこ入れ急務 14日、ホームで秋田戦

 
「ボールを運んだり、奪うところで色を出していきたい」と意気込むMF芳賀(左)=10日、いわきFCフィールド

 サッカーJ2のいわきFCは14日の第15節、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でブラウブリッツ秋田と戦う。いわきは3勝2分け9敗で、順位は22チーム中最下位。秋田は6勝4分け4敗で8位。午後1時半開始予定。

 前節、清水エスパルスに1―9で完敗し最下位に沈んだいわき。今季これまでの14試合で許した失点は計27点とリーグワーストで、守備のてこ入れが急務となっている。チームは今週、非公開の練習日を1日増やして戦術的な修正を図っている。

 村主(すぐり)博正監督は「昨季から『自分たちがどうあるべきか』を考えて戦ってきた。ただ今季は、相手の良さを消す戦いも必要になっている」と発言。高い位置からプレスをかけてボールを奪うといった自分たちの戦術を貫く従来の方針に加えて、対戦相手に合わせた戦い方をする必要性に言及した。

 10日の練習前には、清水戦を振り返る選手主導の話し合いが約1時間にわたって行われた。戦術的な反省のほかに意見が出たのは、選手間のコミュニケーションについて。主将のMF山下優人は「試合中に細かい確認を行う清水の選手を間近で見た。自分たちも厳しく求め合って高め合いたい」と、守備などの際に意思疎通を活発化させる考えを示した。

 秋田戦は、いわきの修正力が試される一戦。メンバー選考で注目が集まるのは、今季ここまで全試合に出場しながら、累積警告により出場できない守備的MF宮本英治の代役だ。筆頭は清水戦でアシストを記録したMF芳賀日陽(あさひ)だろう。

 「なかなかスタメンを奪うのは難しかったが、イメージはしてきた。チャンスが来たら人生を懸けて戦うつもり」。いわきに所属して2年目の22歳は、プロ初の先発出場へ闘志を燃やす。(小磯佑輔)