いわきFC、復調 若手奮闘...戦力底上げ 3日、ホームで熊本戦

 
「徐々に雰囲気に慣れてきた」と自信を深めるFW近藤

 サッカーJ2のいわきFCは3日、ホームのいわきグリーンフィールド(いわき市)でロアッソ熊本と対戦する。午後1時開始予定。いわきは4勝4分け10敗で22チーム中21位。熊本は6勝6分け6敗の12位。

 いわきは直近3試合を負けなしと、最下位転落から復調中だ。際立つのは若手の奮闘。村主(すぐり)博正監督も「戦力が底上げできている」と選手の成長を喜ぶ。

 FW近藤慶一は2試合連続で先発出場。プレーでも日増しに存在感を強めている。「緊張で体が硬くなることもあったが、徐々に雰囲気に慣れてきた」と語る。

 「パスがずれてチャンスをつくれなかったりしている」。強みの空中戦では通用する一方、技術面での反省は残る。チーム全体の攻撃については「シュートが少ない。遠くからでも打って、こぼれ球からの得点も狙いたい」と意気込んだ。

 「やればできると信じていた。今は定着のチャンス」。守備的MF芳賀日陽も3試合連続先発と頼もしい。ただ前節は良さを出せず、悔しさが残った。「売りにする球際で負けていたら駄目。もっと判断力を高め、対峙(たいじ)する選手をねじ伏せたい」と成長を誓った。

 次戦の熊本は「3―3―1―3」の特殊な布陣の下、徹底したショートパスで相手を崩すスタイルだ。「若い選手が自信を持って戦う点はいわきと同じ」と村主監督。自身のスタイルを信じる、思いの強さが勝敗を分けそうだ。(小磯佑輔)