いわきFC、95分に「軍配」 愛媛FCに2-1、有田が決勝弾

 
【愛媛―いわき】後半ロスタイム、決勝点となる2点目を決めたFW有田〈11〉=ニンジニアスタジアム

 いわきFCは敵地のニンジニアスタジアムで愛媛FCと27日に対戦し、2―1で勝利した。通算成績は2勝1分けの勝ち点7で、順位は4位。いわきは次戦の4月3日、いわきグリーンフィールド(いわき市)でカターレ富山と対戦する。午後1時試合開始予定。

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 【評】いわきが主導権を握り続けた。試合終了間際に失点したが、すぐさま決勝点を挙げ、愛媛から勝利をもぎ取った。

 いわきは前半29分、DF嵯峨のクロスにFW有馬が頭で合わせて先制。後半は決定力に欠け、後半ロスタイムに同点に追いつかれた。直後に途中出場のFW有田が勝ち越しゴールをヘディングで決めた。守備では愛媛をシュート2本に抑え込んだ。(国分利也)

 「切り札」投入、応えた

 いわきは昨季J2だった愛媛を相手に後半ロスタイム、劇的な勝利をつかんだ。引き分けかと思われた直後の勝ち越し劇。決勝点を決めた新加入のFW有田稜は「絶対決めるという気持ちでピッチに立った。負ける気はなかった」とはじける笑顔を見せた。

 いわきは序盤から猛攻を仕掛けた。シュート数はいわき17本、愛媛2本と圧倒したが、後半ロスタイムに同点に追い付かれた。その直後、いわきの村主博正監督は長身のFW有田を投入した。

 この采配がぴたりとはまった。MF伊藤稜馬のFKを有田が頭で合わせて決勝点を決めた。「前から行けと指示され、ちょうど自分のところに良いボールがきた。勝ち越せて良かった」とプレーを振り返った。

 「攻撃だけでなく、前線からの守備も自信がある。どんどん試合に絡めるよう頑張っていきたい」と有田。頼もしい新戦力に期待が高まった。(国分利也)