いわきFC勝利で首位に J3福島ダービー、福島U今季初黒星

サッカーJ3第8節の福島ユナイテッドFC―いわきFCは4日、福島市のとうほう・みんなのスタジアム(福島市)で行われ、いわきが1―0でホームの福島に勝利し、Jリーグ公式戦初の福島ダービーを制した。いわきは暫定だが今季初の首位に立った。福島は今季初黒星。
試合は0―0で前半を折り返す白熱の展開。いわきは後半34分、MF山下優人のコーナーキックにFW有田稜が頭で押し込み先制すると、そのまま1点を守り切った。
上位対決となった注目の一戦には4501人の観衆が詰め掛け、熱い戦いを見届けた。
次の直接対決8日天皇杯代表決定戦
両チームは8日、同スタジアムで行われる天皇杯県代表決定戦の決勝で再び戦う。午後1時5分開始予定。
激闘、本県サッカー新時代
試合終了のホイッスルが鳴ると、勝利したいわきFCのサポーターの歓声が会場を包む中、両チームの選手がピッチに倒れ込んだ。これから幾度となく火花を散らし合うであろう両者が、死力を尽くし、意地をぶつけ合った証しだ。
プロリーグ初の福島ダービーは歴史の一歩目を踏んだ。来場者の4501人は、福島Uのホーム公式戦では最多。福島Uを運営するAC福島ユナイテッドによると、チケットの買い方や会場までの行き方に関する問い合わせが前日深夜まで続いた。ダービーを機に初めて観戦する来場者も多かったことがうかがえる。
予想以上の注目に、いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉智社長は「多くのお客さんで盛り上がりをつくってもらい、福島の歴史の一ページとなったことに感慨深い」と感謝した。福島Uの服部年宏監督も「応援の熱で選手のテンションも上がった」とし、かつて選手としてジュビロ磐田で何度も清水エスパルスとの静岡ダービーを戦った経験から「ダービー(の雰囲気)は試合を重ねることでつくられる。それは10年、20年後に分かることだね」と期待を語った。「ダービーを通じ、福島がさらに盛り上がるだろう」。スタンドで観戦した菅野貴夫県サッカー協会長も手応えをにじませた。
激闘の熱が冷めやらぬ4日後に再びダービーを迎える。リーグ戦と違い、トーナメントの一発勝負。負けられない理由が一つ増えた注目の一戦で、両者が再び相まみえる。(小磯佑輔)
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