いわきFC逆転負け...2敗目、数的有利生かせず

 
【いわき―松本】前半39分、先制点を決めたいわきのDF日高=サンプロアルウィン

 サッカーJ3第14節、いわきFCは26日、アウェーのサンプロアルウィンで松本山雅FCと対戦し、1―2で敗れた。通算成績は8勝4分け2敗で順位は2位。いわきは次戦の7月2日、ホームのJヴィレッジスタジアム(広野町)でテゲバジャーロ宮崎と対戦する。午後4時30分開始予定。

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【評】いわきは先制点を奪って優位に立ったが、松本に逆転負けを喫した。前半39分にDF日高が得意の左足で先制点を決めたが、前半終了間際に松本に追いつかれて振り出しに戻った。後半7分には、自陣ゴール前でのこぼれ球からゴールを決められ、逆転を許した。いわきは、松本が退場者を出して数的有利に立ったものの相手守備を崩せなかった。(国分利也)

 先制点の日高「勝ちたかった」

 7戦負けなしのいわきが、松本の巧みな試合運びに屈した。先制点を決めたいわきのDF日高大は「悔しいのひと言。勝ちたかった」と唇をかんだ。

 上位チームが激突する注目の一戦で先手を奪ったのはいわき。前半39分、敵陣中央でMF岩渕弘人からの絶妙なパスに、日高がミドルシュートを突き刺して先制。日高は「相手MFが足を出すと思ったので股下を狙い、良いところに飛んだ」と会心のゴールを決めた。

 試合のペースは、いわきに傾きかけたが、松本に前半ロスタイムと後半開始直後にひっくり返された。いずれも自陣の空いたスペースを突かれた失点だった。昨季松本でプレーしていたDF星キョーワァンは「2失点目はこぼれ球を決められた。反省している」と言葉少なに振り返った。

 松本が後半23分に退場者を出し、いわきは豊富な運動量と球際の強さで攻勢を強めたが、ゴールは遠かった。攻守の要である日高は「引いた相手に対し、最後のクオリティーをもっと高めなければ」と修正点を挙げた。今季2敗目で決定力と精度という課題を突き付けられた。(国分利也)