いわきFC5発、八戸に完勝 攻撃緩めず主導権握る

 
【いわき-八戸】後半24分、左足シュートでだめ押しの5点目を決めるいわきのFW有田=プライフーズスタジアム

 サッカーJ3第20節、いわきFCは13日、アウェーのプライフーズスタジアム(青森県八戸市)でヴァンラーレ八戸と対戦し、5―0で勝利した。通算成績は12勝6分け2敗で、首位をキープした。

 いわきは次戦の20日、ホームのJヴィレッジスタジアム(広野町)で福島ユナイテッドFCと5月の対戦以来となる「福島ダービー」に臨む。午後4時30分開始予定。

いわきFCの試合結果

 【評】首位を走るいわきが5得点を奪い、八戸を圧倒した。前半42分、左CKからMF山下のクロスに頭で合わせたDF家泉のJ初ゴールで均衡を破った。勢いに乗った後半はセットプレーや持ち味のショートカウンターからFW有田、MF宮本が立て続けにゴールを奪うなど、最後まで攻撃の手を緩めず付け入る隙を与えなかった。(小野原裕一)

 貪欲に狙い続けたゴール

 いわきの攻撃力が八戸を圧倒した。後半に2ゴールを決めた、いわきのFW有田稜は「前半から好機を逃しており、後半は必ず決めると決意していた」と振り返る。今季6ゴールで「いつでも出場して結果を出す準備はできている」と好調ぶりをアピールした。

 八戸が守備を固める展開の中、いわきは序盤からセットプレーやミドルシュートで着実に攻撃を重ね、主導権を握った。前線でプレッシャーをかけ続けて何度もボールを奪った。いわきが放ったシュート数は20本。対する八戸は前半の1本のみという攻勢ぶりだった。

 ただ、いわきは直近の2試合を引き分け、勝ち星から遠ざかっていた。課題は決定力不足。そのためチームとしてシュート練習を中心に調整してきた。「FWとして得点できないことに責任を感じていた。この勝利は次につながる」と有田は自信を深めた。

 有田が掲げる目標は得点王。「90分間戦い続けるサッカーを繰り返し、シュートの質を高めていく」と意気込む。次節は福島ユナイテッドFCと対戦する「福島ダービー」。前回、決勝ゴールを決めている有田は「次も得点し、いわきを盛り上げたい」と気合十分だ。(国分利也)