いわき、天敵に苦杯 リベンジならず...今治に0-1

サッカーJ3第25節、いわきFCはアウェーでFC今治に0―1で敗れた。通算成績は16勝6分け3敗で首位を維持。次戦は25日のホーム戦。いわきはJヴィレッジスタジアム(広野町)でFC岐阜と対戦する。午後1時開始予定。
【評】いわきは先制を許したことで次第に劣勢に追い込まれ、前回対戦で敗れた今治に再び敗戦。11試合ぶりの黒星を喫し、連勝も5で止まった。
いわきは序盤から主導権を握り、前半は何度か決定機もつくったがゴールは遠かった。後半5分、守備に回っていた今治のカウンターから失点して流れが一変。その後劣勢を覆すことはできなかった。(国分利也)
堅守を崩せず1点遠く
台風14号の接近に伴う悪天候の中で、いわきは苦しい試合展開を強いられた。10戦無敗で5連勝中の勢いは続かず、久しぶりの敗戦となった。
「前半からチャンスはつくれたが、得点に結びつかなかった」と反省するのは、チーム最多タイの3本のシュートを放ったDF日高大。いわきは前半、フィジカルと走力を武器に試合を有利に進めたが、今治の堅守に阻まれ続けた。
後半も攻勢を強めるかと思われたが早々にカウンターをくらい、今治に先制を許した。その後今治は息を吹き返して中盤を支配。日高は「失点後も悲観することなく試合に臨んだ」と強調するが、いわきにとって苦しい時間帯が続いた。村主博正監督は「カウンター対策を講じる」と改善すべき点を口にした。
残り9試合となったリーグ戦。首位は維持したが、2位松本山雅FCとの勝ち点の差はわずか1しかない。日高は「ここは切り替えが大事」と語る。「敗戦を糧にして、残り9試合を全力でひたむきにプレーするのみ。結果はついてくると信じている」。冷静な言葉の中に情熱をたぎらせた。(国分利也)
「守備で後手に」 主将・山下悔やむ
「決めるべきところで決められなかった。反対に今治はカウンターから先制を決めた。この差が勝敗を分けた」と語るのは主将のMF山下優人。左サイドを突破され、ゴール前でのプレーを許した失点シーンを振り返り、「守備で後手に回ったプレーが続いた」と反省した。
後半は今治ペースの展開になり、いわきは攻めあぐねた。「後半は荒天になると分かっていたのだから、もっと低めのパスにするとか対応できれば良かった」と悔やむ。一方で「敗戦を受け入れ、引きずらないように切り替えたい。次戦の勝利に向け練習あるのみ」とすっきりした表情で語った。