いわき首位固め 多くの好機演出、岐阜に勝利

 
【いわき―岐阜】後半23分、決勝点を決めるいわきのMF岩渕(左)=Jヴィレッジスタジアム

 サッカーJ3第26節、いわきFCは25日、ホームのJヴィレッジスタジアムでFC岐阜と対戦し2―1で勝利した。通算成績は17勝6分け3敗で首位を維持。いわきは次戦の10月2日、Jヴィレッジスタジアムでカマタマーレ讃岐と対戦する。午後1時開始予定。

いわきFCの試合結果

 【評】いわきは多くの好機を演出し、勝利をたぐり寄せた。ピッチ幅を広く使って前進を図る岐阜に対し、いわきはプレスから何度もカウンターを仕掛けた。攻撃の精度を欠き無得点が続いたが、前半45分にFW有田が先制点を決めた。後半、ミスにより同点とされたが、MF岩渕が逆に相手のミスにつけ込み、勝ち越し弾。その後も岐阜を跳ね返し、リードを守った。(小磯佑輔)

 岩渕、隙は見逃さず

 隙を虎視眈々(こしたんたん)と狙う、MF岩渕弘人の抜け目なさが勝利を呼んだ。後半23分のフリーキック、相手GKのキャッチミスを見逃さずにこぼれ球を押し込み、決勝点を挙げた。

 GKのミスをついた得点は第11節YS横浜戦に続き今季2回目。岩渕は「相手が嫌がるプレーを常に狙っている。狙っているからこそ(今回も)ボールがこぼれてきたと思う」と喜んだ。

 チームトップスコアラーの岩渕だが、第21節福島ユナイテッドFC戦で今季8点目を決めて以降、得点から遠ざかっていた。約1カ月ぶりの得点に「最近は決めなければならないところで外してきた。久しぶりに取れて良かった」。

 前節、チームは11試合ぶりに敗戦を喫したが、「自分たちを見つめ直すことができた」と岩渕。「気持ちの切り替えもできていた。良い意味での若さが出ていたと思う」と勝利の要因を分析する。

 反省点もある。カウンターの際、息の合わないパスミスが散見され、ピンチを招いた。岩渕は「ドリブルで運ぶことも大切だったと思う。ボールを奪った後はもう少し冷静にプレーしたい」と話す。残り8試合。首位を走り続けるチームに慢心はない。(小磯佑輔)