いわき、首位キープ 後半3発、鳥取に3-1

 
【鳥取―いわき】後半2分、待望の先制点を決めて喜びを爆発させるFW有田 =チュウブYAJINスタジアム

 サッカーJ3第28節、いわきFCは9日、アウェーでガイナーレ鳥取に3―1で快勝し、3連勝を飾った。通算成績は19勝6分け3敗の勝ち点63で首位をキープした。次戦は16日午後1時開始予定。アウェーの愛鷹広域公園多目的競技場(静岡県沼津市)でアスルクラロ沼津と対戦する。

221010iwakifc1.jpg 【評】いわきは後半に3点を挙げて相手を突き放し快勝した。いわきは前半、何度も好機を逃し0―0で折り返した。後半2分にFW有田が待望の先制点、同8分にMF谷村が追加点を奪った。鳥取にコーナーキックのセットプレーで1点を返されるが、同37分、有田がダメ押しの3点目を決めて勝利を決定づけた。守備では鳥取のカウンターに苦しめられたが、前線からの守備など強みを発揮した。(国分利也)

 FW有田「貪欲に攻め続ける」

 好調の点取り屋がこの日も活躍し、いわきがまた一歩、J3優勝、J2昇格に近づいた。2点を挙げたFW有田稜は、ここ3試合で計5得点の活躍。「後半は勢いが出て、チームの強みを発揮できた。今後も勝利のために貪欲に攻め続ける」と胸を張った。

 いわきは前半から主導権を握ったが、決定機を何度も逃し、鳥取のサイド攻撃にも苦しんだ。有田は「前半は苦しい展開だった。(好機を逃したが)前半に1点取れていたら流れが変わっていた」と振り返る。

 村主博正監督はハーフタイムで「前線からのプレス、攻撃の回数を増やす」といった修正点を指示。これが奏功したか、後半早々に試合が動いた。後半2分に有田がゴール前のこぼれ球を決めて先制。同8分はMF谷村海那が2点目を決めた。1点を返されたが、同37分に有田が再びネットを揺らした。

 有田は通算12得点でリーグ得点ランク3位に浮上。「得点は周りの選手のおかげ。自分は献身的な守備と相手の背後を攻めるだけ」と本人は控えめだ。

「得点王は狙っているが、優勝に向けてチームの勝利が大事。残り6試合、サポーターに勇気や感動を届ける」。頼れるストライカーが最終局面に臨む。(国分利也)