いわきFC「この勢いで前進を」 サポーター、選手躍動に歓喜

 
後半40分にチーム2点目が決まり、盛り上がるいわきFCのサポーター=23日、広野町・Jヴィレッジスタジアム

 この勢いでさらなる前進を―。広野町のJヴィレッジスタジアムで23日に行われたサッカーJ3の愛媛FC戦に勝利し、次節にも優勝とJ2自動昇格圏内の「2位以上」を決める可能性が出たいわきFC。スタジアムに詰めかけたいわきサポーターは選手の躍動する姿に歓喜し、次節に期待を込めた。

 試合終了間際に1点を返されるも、いわきがリードを保ったまま、スタジアムに試合終了を告げるホイッスルが鳴り響いた。その瞬間、詰めかけたいわきのサポーターは立ち上がって喜び、拍手で選手をたたえた。

 「ここまで強いとは...。正直驚いている」。2年前からいわきを応援している、いわき市の会社員緑川翼さん(29)は興奮気味に語る。チームの本格始動時からいわきを応援する同市出身の会社員大島遥香さん(26)は「想像以上に選手は頑張っているのだと思う」と選手の努力に思いをはせた。

 いわきは破竹の5連勝で、次節はテゲバジャーロ宮崎と戦う。JFL時代の2年前に敗戦を喫し、J3参入を阻まれた相手だ。その試合を会場で応援することができなかった大島さんは「前回行けなかった悔しさの分、今回は現地で応援する」と意気込む。

 また次節は、いわきサポーターにとって約3年ぶりとなる「声出し応援」が解禁される。いわきの応援団で応援を率いるコールリーダーを務める同市の会社員会田陸人さん(19)は言葉に力を込めた。「次節に勝利して(J2自動昇格圏内の)2位以上や優勝を決めてほしい。そのために、サポーターが一緒になってチームを声援で後押ししたい」