【動画】「踊屋台」半世紀ぶり復活へ 福島の2階建て山車

 

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 福島市中心市街地の屋台小屋に半世紀にわたり眠っていた2階建ての山車「踊屋台」が11月にも復活し、秋祭りでお披露目される。「原発事故に苦しむ福島を活気づけたい」という所有者の思いを受け、保存、活用のため設立されたNPO法人福島踊屋台伝承会に16日、踊屋台が引き渡された。

 踊屋台は1956(昭和31)年の建造から10年間、福島稲荷神社の秋季例大祭で活躍したが、子どもの減少もあって使われていなかった。地元町内会や商店街が貴重な文化遺産を生かそうと同NPOを設立し、いわき市に住む所有者の宮沢和子さんから譲り受けた。同日、宮沢さんが遠藤一同NPO理事長に目録を手渡した。子どもたちによる巡行などが予定されており、宮沢さんは「心の復興の手伝いができればうれしい」と語った。