福島県、外国人宿泊者が『過去最多』 台湾、タイなど誘客好調

 

 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、昨年1年間に県内を訪れた外国人延べ宿泊者数は14万1350人(確定値)で、同庁が統計を開始した2007(平成19)年以降、最多となった。県が12日に発表した。前年の9万6290人と比べた伸び率は47%増だった。

 従業員数10人以上の施設の延べ宿泊者数が対象。県によると、本県の強みとなっている花、紅葉、雪を会員制交流サイト(SNS)で外国人向けに発信したほか、福島空港と台湾、ベトナムを結ぶ連続チャーター便の運航が奏功した。県が重点商圏に位置付けている台湾、タイ、ベトナムからの誘客が特に好調だった。

 本県の宿泊者数は07年の12万8490人をピークに減少傾向が続き、11年3月の東京電力福島第1原発事故で激減。県は、重点商圏の国・地域に現地窓口を設けたほか、他県と連携した広域観光周遊ルートを構築するなど、海外の風評払拭(ふっしょく)と旅行商品の磨き上げに注力。15年4~6月開催の大型観光企画「ふくしまデスティネーションキャンペーン」などを追い風に、実績を積み上げてきた。

 本年は4月に福島空港と台湾を結ぶ定期チャーター便が就航したほか、10月には仙台空港とタイを結ぶ国際定期路線が就航する。県は「昨年以上に外国人の誘客が期待できる。この流れを来年の東京五輪・パラリンピック、再来年の東北デスティネーションキャンペーンにつなげたい」(観光交流課)としている。