いわき・小名浜港「デイクルーズ」廃業へ 従業員高齢化や後継難

 
小名浜港などを巡る観光遊覧船「ふぇにっくす」

 県内唯一の海上観光遊覧船「ふぇにっくす」(118トン)を運航するいわきデイクルーズは、9月8日の運航を最後に廃業する。同社が16日に発表した。同社は1992(平成4)年からいわき市の小名浜港を中心に観光遊覧船を運航し、観光客に親しまれてきた。

 同社によると、従業員の高齢化や後継者不足などの問題で経営存続見通しが厳しいため、廃業する。同社は92年に久工業所の海洋事業部として運航を始めた。多い時は年間7万人が利用。東日本大震災後は一時休業したが、現在は4万人ほどの利用まで回復していたという。

 現在は小名浜湾内での定期運航のほか、大人数の予約で港湾外での運航も行っている。

 鈴木秀夫社長(66)は「全国のお客さまに愛してもらった。今後も小名浜の発展に期待したい」と話した。市民団体「小名浜まちづくり市民会議」の小沼郁亙会長(53)は「小名浜のにぎわいを生んでくれていたので残念」と惜しむ。清水敏男市長は「観光振興や地域活性化に大きな役割を果たしてくれた」とコメントした。