聖光学院高卒・佐藤がチーム『鼓舞』 存在感示す日米大学野球

 
2度目の日本代表で奮闘中の佐藤都志也。20日の県内開催に意欲をかき立てる=10日、神奈川県平塚市

 16日に松山市で開幕した第43回日米大学野球選手権大会。東洋大4年の佐藤都志也(21)=いわき市出身、聖光学院高卒=は4番、一塁手で先発フル出場、主砲として存在感を示し、日本の白星発進に貢献した。大学世代の日米対抗戦は2年連続の出場。「昨年の経験を伝えられれば」とチームを鼓舞する。

 「誇らしい気持ち」。2度目となる侍ジャパン大学代表のユニホームに袖を通すと、頼もしさがにじむ。初戦ではバットから快音が響かなかったが、同世代のメジャーリーガーの卵たちと堂々と渡り合った。

 最終学年を迎え、走攻守そろった選手として国内球団のスカウトに注目される逸材だが、佐藤自身は、これまでエリート街道を歩んできたとは思っていない。「自分よりもうまい選手はほかにもたくさんいた」。小学5年に始まった野球人生をこう振り返る。

 中学時代は地元いわきの軟式野球チームいわき松風クラブ、高校は県内屈指の強豪聖光学院に進んだ。常に高いレベルの環境を求めたから、自分よりも技術や才能のある選手が目に付いた。「線の細い捕手なのによく使ってもらえた」とは本人談。しかし聖光学院の斎藤智也監督は当時「歴代一のスローイング」とその強肩を認めていた。夏の甲子園に2度出場し、3年時はプロ志望届を出したが、球団からの指名はなかった。

 悔しさをバネに大学野球で成長を誓った。その舞台に選んだのは東洋大。1年から東都大学リーグ戦に出場し、2年春には首位打者を獲得。3年から正捕手の座に就き、新チームでは主将を任されている。4年春には捕手として初めてベストナインを受賞した。野球に対する貪欲な向上心は変わらない。代表に選ばれても「うまい捕手がどうリードするのか。高いレベルで経験したものを吸収する」と努力を怠らない。

 5試合が行われる日米対抗戦では、20日の第4戦が郡山市のヨーク開成山スタジアムで開催される。「友人や親戚も見に来る。強い精神力も持って戦いたい」。凱旋(がいせん)試合で成長した姿をみんなに見てもらう。