仮設住宅のアルミ材「再利用」...東京五輪に復興モニュメントを

 
再生したアルミ材の納入式に臨む(右から)錦織選手、佐竹本部長、武藤事務総長、サンドウィッチマンの富沢さん、伊達さん

 2020年東京五輪・パラリンピックに向け、本県と宮城、岩手の被災3県の仮設住宅の窓やドアなどで使われたアルミ建材を再利用して「東京2020復興のモニュメント」が制作される。大会組織委員会と、アルミ建材の再生を担う住宅設備大手LIXIL(リクシル)が17日、発表した。

 モニュメントは来年6月までに3体作られ、被災3県の中学生と高校生がつづった復興支援への感謝や選手を応援するメッセージが掲げられる。大会期間中は都内の関連施設に設置し、選手から被災地へのメッセージを寄せてもらう。来年12月に3県に届けられ、各県内に展示される計画だ。

 3県の仮設住宅824戸から2トン分のアルミ材をモニュメントに再利用。制作に当たる東京芸大の学生がデザイン案を検討、3県の中、高校生と一緒に決める。本県では8月19日にワークショップが開かれる予定。

 納入式で被災者に心寄せる

 再生されたアルミ材の納入式が17日、都内で行われた。リクシルの公式アンバサダーを務め、世界で活躍するプロテニスの錦織圭選手が出席し「被災地への思いがさらに強くなった。被災地との関わりをこれから増やしていければいい」と被災者に心を寄せた。

 錦織選手は、モニュメントに飾られる銘板の見本に「未来を変える!」と書き込み「東京五輪で良い(色の)メダルが取れるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 仙台市出身のお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん、富沢たけしさんも同席した。伊達さんは「(役目を終えた)仮設住宅をどうするのか、気になっていた。モニュメントにするのは素晴らしい試みで、心からうれしい」と語り、富沢さんは「仮設住宅はつらい生活の象徴のようだった。アスリートと一緒にモニュメントを作ることで、応援や感謝というポジティブな気持ちに変わるのではないか」と話した。

 錦織選手とリクシルの佐竹葉子東京五輪推進本部長が組織委の武藤敏郎事務総長に目録を手渡した。