将来像描く「双葉郡構想案」まとまる! 年間交流人口200万人

 

 双葉郡の将来像を描く「ふたばグランドデザイン(全体構想)」の検討委員会は17日、年間交流人口200万人を目指す構想の最終案をまとめた。実現に向け、郡内にコンベンションホールや宿泊施設を一体的に整備する「ふたば国際コンベンションリゾート構想(仮称)」など17分野の戦略を進める。国際競争力の高い受け入れ態勢を整え、2030年に国内開催が想定される先進7カ国首脳会議(G7サミット)など国際会議の誘致を目指す。

 東京電力福島第1原発の廃炉完了を見据え構想実現の目標を50年に設定、順次、各戦略に取り組む。「ふたば国際コンベンションリゾート構想」は、国際会議の出席者向けのホテルや飲食業、通訳業、旅行業など参入が期待できる関連産業の裾野が広く、戦略の柱に位置付けた。事務局の双葉地方町村会によると、国際会議の出席者は一般的な観光客と比べ滞在日数が長く、消費額が3倍以上と経済効果が高い。

 産業博覧会なども開催できるホールや宿泊施設を集約して整備し、「MICE(マイス)」と呼ばれる大規模な国際会議や見本市などを誘致する。当面の目標はG7サミットの誘致で、町村会は「各国首脳が集まることで国際的な双葉郡のイメージアップにつながる」と期待する。

 郡内への交通利便性を高めるため、東京とJヴィレッジ、仙台を結ぶ「常磐新幹線」や、郡山市周辺と同郡をつなぐ地域高規格道路「あぶくま横断道」の整備も国などに働き掛ける。

 構想は8町村共通の復興指針となる一方、巨額の財源確保が課題となる。年内にも町村長でつくる推進協議会や各町村職員によるワーキンググループを設立、新たな財源創出や民間出資を視野に検討を進める。町村会の秋元正国常務理事は「構想は震災前以上の繁栄が目標で、まずは壮大な夢を描くことが重要」としている。構想は、8町村の副町村長が17(平成29)年8月から策定を進めてきた。