信子さまが感謝の言葉 福島で県赤十字大会、命と健康守り130周年

 
お言葉を述べる寛仁親王妃信子さま

 日本赤十字社(日赤)福島県支部創立130周年を記念した10年に1度の県赤十字大会が18日、福島市で開かれた。日赤名誉副総裁を務める寛仁親王妃信子さまが出席し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災者に寄り添う本県の赤十字活動関係者に感謝の言葉を述べられた。日頃、赤十字の活動に関わる約1500人が人間の命と健康、尊厳を守る赤十字精神を新たな時代へつなぐ決意を新たにした。

 日赤県支部は1889(明治22)年6月に「福島県委員部」として設立され、今年130周年を迎えた。式典で信子さまは「赤十字ボランティアの協力を得ながら、仮設住宅入居者への健康教室など、県民の心に寄り添う活動を現在も継続していることを心強く思う」とした上で、「赤十字に寄せられる期待はますます高くなる。より一層充実した活動を進められることを願うとともに、その精神が多くの人に理解され、輪が広がることを祈る」と述べられた。

 日赤県支部長の内堀雅雄知事が「明治21(1888)年に磐梯山が噴火した。日赤は初めて災害救護活動に従事し、翌年には福島県委員部が発足した。130周年の歴史を踏まえ、新たな時代に対応した赤十字事業の伸展に努める」と式辞を述べ、大塚義治日赤社長が「福島県は日赤の歩みと深い関わりがある。関係者の長きにわたる熱意、努力に敬意を表する」とあいさつした。

 赤十字事業の伸展に功績のあった人への表彰が行われ、信子さまが福島市の今野金裕さんらに有功章を手渡した。内堀知事と大塚社長は感謝状贈呈を行い、社長感謝状と厚生労働大臣感謝状を受けた佐藤勝三さん(福島市)らに手渡した。

 体験発表では、いわき市四倉方部赤十字奉仕団委員長の佐藤トミ子さんが震災直後の対応などを紹介し、学法福島高JRC(青少年赤十字)部長の原大河さんは、10代の献血者を増やしたいと考え取り組んだ内容を発表した。

 式典後、昨年の二つの全国大会で日本一に輝いた郡山高合唱部のコンサートが行われた。原発事故で避難を余儀なくされた同級生などを思って南相馬市の小高中の生徒たちが歌詞を作り、音楽教諭の小田美樹さんが曲を付けた「群青」などを歌い、大きな拍手を受けた。