興福寺と会津「夜の鑑賞会」 東北大大学院・長岡教授が寺宝解説

 
長岡教授(正面中央)の特別解説を聞く来館者

 会津若松市の県立博物館で開催中の福島復興祈念展「興福寺と会津~徳一(とくいつ)がつないだ西と東」に合わせて毎週土曜日に開かれている「夜の仏像鑑賞会」。20日は東洋・日本美術史学者で仏像を研究する東北大大学院の長岡龍作教授が特別解説した。

 長岡教授は東京国立文化財研究所主任研究官、東北大文学部助教授を経て現職。著書に「日本の仏像 飛鳥・白鳳・天平の祈りと美」(中公新書)、「仏像―祈りと風景」(敬文舎)などがある。

 長岡教授は奈良・興福寺から会津を訪れた僧・徳一が会津の仏教文化を花開かせたことに触れ、主な寺宝を解説した。地蔵菩薩(ぼさつ)立像(りゅうぞう)については「一木造り初期の特色が出ている。清らかなものを表現した蓮華(れんげ)までが一本の木から造られているが、時代が移ると台座の部分は別の木で造られるようになる」と紹介。薬師如来坐像や会津の寺宝についても解説し、「通常、この距離感では拝観できない。仏像の後ろも見え、奇跡のような展示だ」と語った。

 夜の仏像鑑賞会は毎週土曜日午後5時30分開場。参加には「興福寺と会津」展のチケットが必要。