「セキレイ」丸い目をパチクリ 高湯温泉・吾妻屋、子育て見守る

 
元気に育つセキレイのヒナ

 ゆで卵のにおい漂う高湯温泉(福島県福島市)の吾妻屋の玄関先に、丸い目をパチクリさせて寄り添うヒナが3羽。

 看板代わりの岩製の門柱の隙間に巣を作ったのはセキレイだ。最初に気付いた遠藤淳一社長が「あれ? 毛虫だ」と声を上げると、妻でおかみの玲子さんが駆け寄り「えっヒナよ。卵からかえったのよ」。

 まさかこんな所に―と顔を見合わせる2人をよそに、古来、仲むつまじい夫婦の象徴とされるセキレイは親鳥が、せっせと餌を運ぶ。間もなく訪れる巣立ちの時を思いながら、子育て風景を見守る2人だ。