相対速度100キロ「衝突回避」世界初成功 南相馬ドローン試験

 
ドローンと有人ヘリの衝突回避飛行試験のイメージ

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と自動車・航空機製造のSUBARU(スバル)などは25日、南相馬市原町区の沿岸部で、世界初となる相対速度が時速100キロでの有人ヘリコプターと中型の無人航空機「ドローン」の自律的な衝突回避試験に成功したと発表した。

 NEDOなどは各種センサーを搭載したドローンが有人ヘリを探知・識別し、自動的に衝突を回避するシステムの基本的な技術を確立したとしている。

 試験は、県とNEDOが締結したロボット・ドローンの実証等に関する協力協定に基づく取り組みの一環で、24、25の両日行われた。カメラやレーダーなどを搭載した中型のドローンが時速約40キロで飛行、正面から時速約60キロで飛行してくる有人ヘリを探知し、自律的に衝突を回避できるかをテストした。結果、衝突回避センサーで有人ヘリを適切に探知・識別することや探知・識別したデータを基に自動的に衝突判定を行い、衝突回避経路が生成されることなどを確認した。

 NEDOなどは25日、南相馬市で試験の一部を報道陣に公開した。NEDOロボット・AI部プロジェクトマネジャーの宮本和彦氏は「実証成果が福島ロボットテストフィールドのある南相馬市で得られたことの意義は大きい。今後、実用化に向けて課題を一つ一つ解決していきたい」と話した。

 今後、システムの精度向上を図り、災害対応や物流分野などのドローンの実用化を進め、さらに小型ドローンへの機能搭載を見据えた応用、展開を推進する。