「誘因物の除去」大事 クマ被害防止へ研修、専門家が生態解説

 

 観光客などがクマに襲われる被害を未然に防ごうと、県会津地方振興局は30日、会津若松市で、自治体職員や猟友会員らを対象に緊急研修会を開いた。県野生動物調査専門官の溝口俊夫さんが「クマへの圧力」と「誘因物の除去」が大事とし「熊鈴やラジオ、ない場合は手をたたくなどしてクマに人の存在を知らせる」などとアドバイスした。

 同振興局によると、5月末時点のクマの目撃数は112件で、うち会津が58件と過半数を超える。同局管内では4件の人身事故があり、負傷した5人中4人が域外からの訪問者だった。

 溝口さんは「背中を見せて逃げると高確率で追ってくる」と説明。後ずさりすることや、頭を隠してうずくまり防御姿勢になることが大事だと助言した。またクマの好物米ぬかや玄ソバ、玄米などが入った袋、餌などを除去することを勧めた。特に観光地では生ごみや食べ物の包装紙、空き缶などの除去が必要とした。

 県鳥獣対策専門官の羽澄俊裕さんは、クマの人間への警戒感が薄れていることを指摘し、ハザードマップなどを活用した対処が緊急に求められるとした。