野球つなぐ友情の輪 王さんらアオダモ植樹、世界少年野球閉幕

 
閉会式の最後にハイタッチで退場する子どもたち。王さん(左)らが子どもたちに激励の言葉を掛けた

 福島県福島市で世界の少年少女が野球を通して交流した「第29回世界少年野球大会福島大会」は6日、閉幕した。会期中、交流行事や交流試合で友情の輪を広げた。子どもたちは「野球が好きになった」「外国の友達ができた」と笑顔を見せた。

 大会は日米の本塁打王の王貞治さんとハンク・アーロンさんが提唱し、1990年に始まり、王さんが理事長を務める「世界少年野球推進財団」などが主催した。福島大会には日本を含む14カ国・地域の10~11歳の少年少女が参加した。

 あづま総合運動公園での閉会式では子どもたちに修了証などが手渡された。子どもたちは王さんら大会関係者とハイタッチして会場を後にした。参加した児童(11)=森合小6年=は「外国人との交流を深めることができた」と満足げ。児童(11)=福島四小5年=は「野球未経験だったが、野球が好きになった」と振り返った。

 閉会式前に、来年の東京五輪で野球とソフトボール競技が行われるあづま球場前で、バットに使われるアオダモの苗木3本が植樹された。王さんや内堀雅雄知事、木幡浩福島市長らがスコップで土をかぶせた。

 王さんは「海外の子どもたちも元気に頑張ってくれ、大会は成功だった」と総括。原発事故の影響を念頭に「参加者が福島の良さを広めてくれれば、安全性を発信できる。福島の子どもたちには自信を持って頑張ってほしい」と激励した。