熱中症か...高齢者2人死亡 屋外で倒れる、男女26人が病院搬送

 

 三島町と昭和村で83歳と94歳の高齢女性が熱中症とみられる症状で死亡したことが9日、県や消防への取材で分かった。2人とも8日午後に屋外に倒れているところを発見され、死亡が確認された。

 県などによると、三島町で8日午後4時30分ごろ、女性(83)が畑で倒れているところを近所の住民が発見。昭和村では8日午後5時55分ごろ、女性(94)が自宅の外であおむけの状態で倒れているところを家族が発見した。発見当時、2人とも意識がなかったという。

 9日は午後7時30分現在、福島、会津若松、いわき、郡山、白河、相馬、須賀川、本宮、伊達、柳津、天栄の11市町村で10~90代の男女計26人が熱中症の疑いで病院に運ばれた。

 「夏の農作業」特に注意を

 各消防本部によると、短期の入院が必要な中等症が7人、軽症が17人、症状の程度不明が2人だった。

 県消防保安課によると、今年に入り、熱中症とみられる症状で死亡したのは9日現在で7人に上る。昨年の2人、一昨年の0人を大きく上回る状況で、7人のうち6人が65歳以上の高齢者だった。

 死亡したのは男性3人、女性4人で、年齢は56~94歳。死亡した高齢者6人は、いずれも畑や自宅の庭などで倒れているところを発見されており、農作業などを行っていたとみられる。

 真夏の農作業の危険性について、福島市消防本部の三浦将信救急課長補佐は「畑は日陰が少ない。涼しい場所で休むこともできないため、熱中症で倒れる人が多い」と指摘。その上で「高齢者は暑さを感じにくく、気付かないうちに体力を消耗してしまう」と分析する。

 また県消防保安課の飯沼秀敏課長は、こまめな水分補給や、室内を涼しく保つ重要性を改めて強調。「天気予報で気温を確認し、高温の場合は屋外での作業は控えてほしい」と注意を呼び掛ける。