新島八重の命日に「顕彰祭」 顕彰会発足、兄妹の生きざま発信

 
顔合わせに集まった新島八重顕彰会の役員ら

 戊辰戦争でスペンサー銃を手に若松城(鶴ケ城)に籠城し、「幕末のジャンヌ・ダルク」「ハンサムウーマン」と呼ばれた新島(山本)八重、兄で将来の日本を見据えた建白書「管見(かんけん)」を薩摩藩主に提出した山本覚馬を顕彰する「新島八重顕彰会」が発足した。八重の命日の6月14日に顕彰祭を行うとともに、激動の時代と逆境に立ち向かった兄妹の生きざまを掘り下げ、ホームページなどで発信する。

 八重は、綾瀬はるかさん主演の大河ドラマ「八重の桜」で一躍脚光を浴びた。数多くの偉人を輩出している会津の中で八重ブームも下火となったが、山本家の菩提(ぼだい)寺・大龍寺(会津若松市慶山)の寺庭婦人増子宮子さん(67)、祖先が八重と親交があったという岩澤信千代さん(64)を中心に働き掛けを続け、戊辰150年の翌年に発足にこぎ着けた。

 7月に同寺で発起人会を開き、兄妹そろっての顕彰や会員募集、勉強会や講演会の開催などを決めた。政治ジャーナリストで国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこさん、吉海直人同志社女子大教授らに名誉顧問就任を依頼し、快諾を得た。

 会津若松市で10日に役員の顔合わせが行われ、会長の新城希子(まれこ)さん(末廣酒造専務)は「会津の心をつないできたのは偉人で、女性が下支えしたのは間違いない。その象徴が八重や覚馬」と語った。新城会長は会津藩家老西郷頼母の妻千恵子、なぎなたを手に奮戦した中野竹子、生き抜いた八重の名を挙げ「生きざまはそれぞれだが、遺志は後世につなげなければならない」とも述べた。

 吉海名誉顧問は「八重で結ばれた会津と京都や同志社のつながりを強め、観光振興にもつなげたい」と思いを語った。
 入会希望や問い合わせは事務局の大龍寺へ。