ジャーナリスト・池上彰さんに聞く 「復興の伝道者になって」

 
「子ども記者が復興の伝道者になってほしい」と語る池上さん

 復興支援事業として開かれているジャーナリストスクールの特別講師、池上彰さんに、7年間携わってきた同事業を通じて気付いたことなどを聞いた。

 ―7年で感じた変化は。
 「震災直後、子どもたちはものすごい恐怖を思い出しながら新聞を作っていた。年々震災の記憶のある子どもが減り、県外の子どもと同程度しか当時を知らない子どもが増えてきている。震災当時を知ること自体が、今後の課題になってくるのではないか」

 ―事業に期待すること。
 「参加した子どもは自分の取材先をよく知り、新聞で伝える。次にほかの班の新聞を読むことで、興味が広がるきっかけになっている」

 ―「子ども記者」体験の重要性は。
 「復興の取り組みを取材して、子ども自身が現状を伝えられるようになる。記者体験をもとに『復興の伝道者』になれることに意義がある。福島復興のために、私自身来年以降も続けて力になれたらと思う」