「塚原海岸アートフェス」開幕 南相馬の防潮堤に過去から未来

 
防潮堤に展示されている作品=南相馬市小高区

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた南相馬市小高区の塚原海岸をアートの場として生き返らせようというアートフェスが11日、開幕した。地域の伝統行事や過去の風景などを描いたシートが防潮堤に展示されている。18日まで。

 塚原行政区は原発事故による避難に加え、震災の影響で行政区の一部が住居を新築できない災害危険区域に指定された。震災前の6分の1程度の住民が帰還しているが、若者の姿はほとんどない。地元住民が生きた証しを残そうと地元有志などでつくる実行委員会がアートフェスを企画した。地引き網や海の幸、地元に伝わる大蛇伝説、相馬野馬追など塚原の過去から現在、未来の姿を描いた横約5メートル、縦約1.8メートルのシート8枚を海岸の防潮堤に展示。また、地元にゆかりのある人たちの手形をモニュメントとして展示している。

 手形のモニュメントは会期終了後も現地に展示し、シートは会期終了後地元の公共施設で展示する予定。