いわきの後輩、進路選択を支援 東大生らの団体、交流・勉強会

 
「都会との情報格差を埋め、後輩を応援したい」と話す青田さん

 いわき市出身の大学生で活動する社会・環境ボランティア学生団体「I WILL」は16~18日、夏期休暇を利用して古里の中高生の学びを支援する交流会と勉強会を開く。

 東大理科二類前期教養学部1年で代表を務める青田雄太郎さん(18)は「都会との情報格差を埋め、後輩が同じステージで挑戦できる環境に近づけたい」と話す。

◆「都会との情報格差埋める」

 「受験生の時に都会の学生生活や学びを知っていればもっと選択肢が広がるはず」。青田さんは今年4月、いわき秀英高初の東大合格者として上京して地方と都市の情報量の差からくる潜在的な可能性の差を痛感した。

 青田さんは、同じ市内の出身者に声を掛け、都内では頻繁に開かれている受験生向けの進路説明と学習支援、学生生活紹介と同じような学びの場の無料提供を実現させた。「タダゼミ」と名付けた交流・勉強会では、集団や1対1での教科指導や進路相談を行うほか、大学生活のイメージを膨らませられるように大学生と雑談できる機会を設ける。

 受験生の進路選択の参考になればと、講師の大学生は商学、医学、法学、農学、教育学、社会情報学、人間科学、工学部など専門分野も幅広い。

 「自分の知らない世界を知ることは成長につながる」。高校時代にいわき市の国際姉妹都市オーストラリア・タウンズビル市でのホームステイなど留学を経験し「井の中の蛙(かわず)」だった自分を思い知らされたという青田さんは「大学に入学して初めて知ったことも多い。情報が多くあれば早い段階から選択の幅も広がる」と話す。

 ゼミは、いわき市平の市生涯学習プラザで行い、講師の学生約20人が市内の中高生30人と向き合う。