水くみ中に転落か...2人死亡 金山・炭酸水が湧く井戸で

 

 15日午前5時10分ごろ、金山町大塩字上ノ山の天然炭酸水が湧く井戸で「井戸に2人が落ちている」と近所の男性から119番通報があった。会津坂下署によると、いずれも新潟県長岡市、男性(77)と、めいの会社員、女性(49)が井戸の中に倒れており、2人は三島町の病院に運ばれたが約2時間後に死亡が確認された。

 2人の死因は溺死で大きな外傷はなかった。同署は誤って転落したとみて、井戸から出る二酸化炭素の影響で意識を失った可能性なども含め、詳しい原因を調べている。

 同署によると、2人は炭酸水をくみに、ほかの親族3人と一緒に車で訪れていた。2人が戻らないのを不審に思った親族が捜したところ、2人を見つけた。

 井戸は2メートル40センチ×1メートル60センチの長方形で、深さ約4メートル。水深は約3メートルだった。井戸には転落防止のため丸太が組まれ、網も設置されていた。発見時はこの網の一部がめくり上げられていたという。

 現場には炭酸水を入れるために男性らが持参したタンクが複数あり、うち一つは井戸の中にあったという。

 町などによると、天然炭酸水は同町の特産品。井戸から自由にくむことができるため、県内外から観光客が訪れていた。近くの工場では源泉からくみ上げた炭酸水をボトル詰めした商品も製造されている。