シェフ経験生かす!東和の料理 地域おこし協力隊員・樋口さん

 
地域おこし協力隊員として東和の魅力の発見、発信に努める樋口さん

 東京でオーナーシェフとしてフランス料理のレストランを経営していた樋口陽子さん(51)が、地域おこし協力隊員として二本松市東和地区を中心に活動している。地元の農産物を使った手作りジャムなどを開発、声が掛かれば料理教室にも積極的に出向く。同地区で24日に開かれる県主催の健康料理教室でも地元の野菜を使ったおいしく、体にいい料理を紹介する。

 樋口さんは東京のレストランを閉めて移住、2017(平成29)年に市から地域おこし協力隊員の委嘱を受けた。職場は道の駅「ふくしま東和」が中心だ。

 1年目はレストランでの調理を担当し、メニューも考えた。2年目から、ジャムやソースなど加工食品作りを中心に取り組んでいる。桑の実やリンゴを使ったジャム、野菜たっぷりのソースなど人気商品の開発も手掛けた。

 料理や加工食品作りでこだわるのは地元産とともに有機農産物。東京でもオーガニック料理を提供していたといい、「ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会を中心に、地域ぐるみで有機農業に取り組む東和の名前は全国的に知れ渡っている」と樋口さん。移住先として選んだ理由もこの有機農業だった。

 東和のPRにも積極的に協力。田舎暮らし体験ツアーが行われれば、地元の農産物を使った料理を自ら作って参加者に振る舞い、地域の魅力を伝える。ソムリエの資格も持ち、ワインに合うとさりげなく提供する料理も好評だ。

 「自然、農産物、食、住民の気持ちの温かさなど東和は魅力にあふれている。漬物、総菜など伝統食もその一つ。商品化も考え、さまざまトライしている」と樋口さん。任期は来年3月で終了するが、定住することを決めている。東和を中心に二本松の素晴らしさを掘り起こし、情報発信に努めていきたい考えだ。