帰還後の営農再開推進 双葉町と舞台ファーム、包括連携協定

 
協定書を交わす伊沢町長(右)と針生社長

 東京電力福島第1原発事故に伴い全町避難が続く双葉町は20日、住民帰還後の営農再開に向け、農業生産法人舞台ファーム(仙台市)と包括連携協定を結んだ。町と同法人は、先端技術を取り入れ、効率よく収益を上げる新たな農業の構築を視野に、営農再開への取り組みを推進する。

 町は、農業者の高齢化による担い手不足や生産物の販路確保などの課題から、2022年春を目標とする帰還開始後の営農再開が難しいと分析。南相馬市や浪江町での販路確保や担い手育成に取り組むなど、実績のある同法人と連携することで、円滑な営農再生を目指す。

 協定の締結式は同日、いわき市で行われ、伊沢史朗町長は「舞台ファームとの協働で、地元農業者との連携や新たな販路を確保し、町の農業の復興・創造を果たしたい」と述べた。

 同法人の針生信夫社長は「今までの復旧ではない、新しい新興という農業の切り口を実践したい。われわれがあらゆる課題の前に立って頑張っていく」と決意を語った。

 町と同法人は今後、農業者、JAなどと連携して営農再開のビジョンを本年度中に策定し、町の営農の方向性を決める。