「有害鳥獣処理設備」公開 帰還困難区域でイノシシなど捕獲増加

 
報道公開された軟化処理設備の軟化槽

 環境省は22日、浪江町の災害がれき仮設焼却施設内に整備した有害鳥獣の軟化処理設備を報道公開した。双葉郡の帰還困難区域ではイノシシなどの有害鳥獣の捕獲量が増加、埋設地が不足しており、同省は帰還促進に向けた復興支援として処理に取り組む。

 軟化処理設備は仮設焼却施設の受け入れヤード内に、コンクリート壁で区切った前処理のための軟化槽を設置、軟化槽の菌床にイノシシなどを埋設して軟化処理し、残りかすを焼却処理する。軟化処理設備は7月に稼働を始め、今月9日までにイノシシやアライグマ、ハクビシンなど316頭約6.5トンの軟化処理を行い、焼却処理した。

 年間約780頭処理する計画。1キロ当たり10万ベクレルを超す焼却灰は中間貯蔵施設(大熊町、双葉町)、10万ベクレル以下の焼却灰は国有埋め立て処分場(富岡町)で処分する。受け入れ期間は、仮設焼却施設の設置期限である2022年3月末までの予定。