自宅の古民家拠点に福祉美容室開業へ 南相馬移住の和田川さん

 
南相馬の古民家を改修し、福祉美容室の開業を目指す和田川さん

 今年4月、神奈川県葉山町から南相馬市原町区に移住した、福祉美容師和田川久美子さん(54)は9月30日まで、自宅の古民家を改修し、車いすで利用できる美容室の開業を目指して、あぶくま信用金庫の提携先のクラウドファンディング企業「READYFOR」を活用したインターネットによる資金募集を行っている。

 和田川さんは会津若松市出身で管理美容師、介護福祉士、1級訪問美容師の資格を持つ。神奈川県内でNPO理美容福祉協会を設立し、病院や老人施設などで訪問美容を専門とした福祉美容師として活動していた。

 東日本大震災と原発事故後の古里福島の姿に心を痛めた和田川さん。「福島の今を共に生きたい。福祉美容の知識を福島で役立てたい」と南相馬市原町区の住民が避難し空き家となった古民家を買い取り、4月に長女(25)と共に移住した。

 今回の募集では、入り口に車いす用のスロープを設けるバリアフリーなどの改修費用の一部100万円が目標。「仁坂の森の福祉美容室」として来年3月のオープンを目指す。

 和田川さんは「美容室に行きたいけれど、行けない。そんな人たちの力になりたい」と話し、来店できない人のための出張施術も計画している。詳細は「レディーフォー 南相馬 福祉美容室」で検索してほしいとしている。