『あおり運転』どう防ぐ? ドラレコ活用...ドアロックし通報を

 

 茨城県の常磐道で起きたあおり運転殴打事件を受け、県内でも「あおり運転」対策に意識が高まっている。運転中に後続車に車間距離を詰められた経験がある県民は、あおり運転への不安を身近に感じている。こうした恐怖心の表れか、カー用品販売店ではドライブレコーダーを設置する人も多い。県警は交通マナーの順守が最大の自衛策とするが、あおり運転を受けた場合は「ドアをロックしたまま通報を」と呼び掛ける。

 県内でも、あおり運転に関する県民からの相談が県警に寄せられている。

 あおり運転事件の容疑者は、事件のきっかけを「割り込まれた」「前の車が遅く妨害されたと感じた」などと供述することが多い。県警などによると、あおり運転の被害に遭わないためには、交通ルールとマナーの順守が最も効果がある。そしてあおり運転を受けた場合の冷静な対応だ。

 特に高速道でのあおり運転は、大事故につながりやすいため注意が必要。県警の担当者は「高速道では追い越しするとき以外、走行車線を通行するのが原則」とした上で「感情的にならず、あおる車が来たら追い越し車線から離脱することが重要」と冷静な対処を求める。東日本高速道路(ネクスコ東日本)も「追い越し車線は空けておく」と走行時の注意点に挙げている。

 また県警は高速道であおり運転を受けた場合、パーキングエリアなど安全な場所に避難した上で、ドアをロックしたまま110番通報することを呼び掛ける。

 県警は「あおり運転」につながる違反行為の取り締まりを強化している。特に前方車両の運転者にストレスを与える可能性の高い、極端に車間距離を詰める「車間距離不保持」違反の摘発に力を入れる。同違反については昨年1年間で128件を摘発。今年1~7月は161件で、既に昨年を大きく上回る。

 トラブル避け...購入増

 福島市のカー用品販売店「イエローハット福島南町店」によると、従来は交通事故の記録を目的にドライブレコーダーを買う人が多かったが、あおり運転のニュースが相次ぐようになり、トラブル防止のため買い求める人が増えてきた。同店では約30点のドライブレコーダーを販売。撮影範囲が車両の前後だけでなく、車内や車の左右も録画できるタイプの売れ行きが良いという。本田弘店長(46)は「ドライブレコーダーを付けることで、周囲も安全運転を心掛けるようになる。トラブルを避けるためにお勧めしたい」と話した。