震災後の「アート」考える 土湯温泉で和合亮一さんらトーク

 
アートの可能性について議論したトークショー

 福島市在住の詩人和合亮一さんらによるトークショー「アートミーティング」が24日、同市土湯温泉町のユモリ・オンセン・ホステルで開かれ、東日本大震災後のアートを巡る可能性について議論した。和合さんが発起人の復興支援プロジェクト「未来の祀(まつ)りふくしま」の主催。

 ほかの出演者は、地域のアートプロジェクトを多数手掛けるクリエイティブディレクターの宮本武典さんと佐藤典之さん、米シアトル大芸術学部教授でアーティストの嘉住直実(かすみなおみ)さん、和歌山大観光学部教授の加藤久美さん。

 出演者から「地域には家族で楽しめるアートが必要」や「地元の人が参加できる枠組みづくりが大切」などの意見が出て、和合さんは「コミュニケーションそのものがアートになる。表現活動をもっと身近なものに感じてほしい」と語った。

 ◆オブジェ制作

 未来の祀りプロジェクトの一環として、嘉住さんらと地域住民によるオブジェ制作が25日まで、同施設で行われている。

 インスタレーションアーティスト(空間構成芸術家)として活躍する嘉住さんと、嘉住ゼミ生のニール・グリフィスさん(デジタルデザイン学科4年)、ミア・ダンスさん(同)が地域住民と共同制作で取り組む。

 オブジェは、こけしや雪ウサギをイメージし、フェルトと毛糸を素材にした小さな白い人形を大量に並べる作品。クエスチョン(問い掛け)の頭文字から、人形は「Qちゃん」と名付けた。100体以上を制作して施設周辺に展示する予定。