高さ23メートルの岩盤崩落 いわきの県道、現場周辺を通行止め

 
崖崩れから一夜明け、通行止めとなっている現場=25日午前10時50分ごろ、いわき市鹿島町

 福島県いわき市鹿島町久保の県道小名浜・平線(鹿島街道)沿いで24日午後に起きた崖崩れで、山から道路側に約16.5メートルにわたって岩や樹木がせり出したとみられることが25日、県いわき建設事務所への取材で分かった。崩落当時は雨が降っておらず、県などが原因を調べている。いわき東署によると、けが人や巻き込まれた車両はない。

 現場は片側2車線の信号機のある十字路交差点付近。近くには民家や商業施設が並ぶ。県などによると、高さ約23メートルの岩盤が崩れた。

 上には地層が重なっており、何らかの原因で岩塊が緩んだことが崩落につながったと推測されるという。付近には、高さ約3メートルの落石防止用のフェンスが設置されており、近くには立ち入り禁止を示す看板もあった。斜面にあった、市指定文化財の久保磨崖仏(くぼまがいぶつ)4体も崩落に巻き込まれた。

 同署は、24日午後11時10分ごろから現場周辺約1.5キロを通行止めにしている。県によると、崩れた面に土のうの設置を進める。作業終了までに6日ほどかかる見込みで、まずは片側1車線での通行再開を目指す。25日は午前中から業者が崩れた斜面を測量するなどした。

 現場付近で家具や雑貨販売を展開する丸ほんの佐々木貢一社長(59)は「斜面が崩れた影響で客足は落ちているが、人に被害がなくて良かった。原因を調べて、対策を取ってほしい」と話した。久保磨崖仏を所有する金光寺の箱崎亮弘住職(72)は「一日も早い、道路の復旧が大切だ」と語った。