自転車で川俣を活性化 近畿大生、サイクルツーリズム導入に力

 
川俣町でサイクルツーリズム導入を目指す近畿大生。自然豊かなコースが最大の特徴だ

 福島県川俣町と包括連携協定を結ぶ近畿大の学生が、自転車を使った観光事業「サイクルツーリズム」の導入に向けて活動している。「実証を繰り返して町のためにつなげたい」と若い感性で町のにぎわい創出を目指す。

 学生10人は19~25日の日程で町に滞在。廃校になった小学校舎を活用した宿泊施設「おじまふるさと交流館」を拠点に、サイクリングコースのルートを設定している。「緑豊かで自然が豊富」「アップダウンもあって走りがいがある」。学生が実際に町内を自転車で巡り、軽い運動が目的の人から上級者も楽しめるよう5、6コースを選定した。

 学生は昨年から町の観光活性化をテーマに活動している。当初はインバウンド(外国人旅行者)や古民家を活用したホステルなどを想定していたが、運営の中心になる町民の高齢化や古民家の持ち主が分からないことなどから実現が難しいと判断した。

 学生はその後、国土交通省が推進するサイクルツーリズムに着目。自転車は健康促進にも効果があり、愛好者も増えていることからサイクリングを柱に据えた。実際に町内を走ると雄大な自然を堪能できることに加え、車の交通量も少なく安全にサイクリングを楽しめたという。

 今後は、会員制交流サイト(SNS)を活用して認知度を高める広報活動にも力を入れる方針。同施設運営を担う地元住民でも操作ができるホームページの作成も考えている。代表の学生(国際学部4年)は「本格導入に向けて課題を見つけ、来年以降に川俣町のサイクルツーリズムを広めたい」と話した。