富岡の土壌改良試験...「緑肥植物」に一定の効果 東電復興本社

 

 東京電力福島復興本社の大倉誠代表は27日の定例記者会見で、除染が行われた富岡町の水田で、土壌改良作用がある緑肥植物の栽培試験を実施した結果、地力の回復に一定の効果があったと発表した。

 試験は2018年4月末から実施。除染では、土を剥ぎ取って別の土と入れ替えるため土壌の力が低下する。東電は、緑肥植物のヘアリーベッチやクリムソンクローバーなどを栽培。その結果、土壌の酸性度が適正範囲に改善するなどの効果があったとしている。大倉氏は「栽培試験を継続し、地力回復を図る手法を検討する。地域復興の一助にしたい」と語った。

 また大倉氏は会見で、楢葉町の「天神原湿原」の再生に向け、希少な食中植物の発芽試験に取り組んでいる状況も報告した。

 処理水「情報を提供」

 大倉氏は会見で、福島第1原発で発生する放射性物質トリチウムを含む処理水について、韓国が日本に情報共有を要請したことに「注視している。原発事故の収束や正確な情報を国に提供していくことが責任だと思っている」と語った。