「メダカの里」復活を 喜多方、保護・飼育した100匹放流

 
保護し繁殖させてきたメダカを放流する渡部さん

 「古里をもう一度メダカの里にしたい」。喜多方市高郷町上郷の渡部正さん(66)は28日までに、昨年の春から保護、飼育してきたメダカ約100匹を田んぼの水路に放した。

 渡部さんは2004(平成16)年ごろから、地元の仲間と一緒に休耕田だった場所に水を引き入れ、メダカの生息地をつくるなどの活動をしていた。しかし休耕田の宅地化、水田の用水路のコンクリート化などでメダカの数が激減。昨年4月、数匹いた場所も宅地となるため、渡部さんがやむなく残っていた7匹を保護した。

 渡部さんは保護したメダカの産卵に成功。稚魚を増やし、活動に賛同した里親4人の手を借り冬を越して繁殖させた。伊達市の男性に飼育をお願いしているメダカも間もなく「里帰り」する予定で、さらに田んぼの水路に放す予定だという。

 渡部さんの住む高郷地区は昔、田んぼや堰(せき)に多くのメダカがいて、貴重なホトケドジョウなども生息していた。メダカは、県レッドデータリストの絶滅危惧1B類。メダカのすめる環境は少なくなっているが、渡部さんは「水路にはすでに稚魚も確認できている。徐々に増やしていければ」と活動を続ける。