第1原発・1号機ふた1970ミリシーベルト 中央で線量高い傾向

 

 東京電力は29日、福島第1原発事故でずれた1号機の原子炉格納容器上部にある鉄筋コンクリート製のふた(ウェルプラグ)の調査結果(速報)を公表した。3枚重ねのふたの2段目の空間放射線量の最大値は、床面から高さ2センチの中央付近で毎時約1970ミリシーベルトだった。

 2016年度に実施した表面線量の調査では2段目の中央付近の最大値が約2230ミリシーベルトだった。東電は全体的に空間線量は下がっているが原因は評価中としている。床面2センチで最も低い空間線量は外側付近の約640ミリシーベルトで、中央で高く外側で低い傾向を示した。今後、放射線源を調べて要因を分析し、ふたの取り扱いを検討する。ふたは上段、中段、下段の3枚構造。水素爆発の影響でずれたため、使用済み核燃料プールからの燃料搬出に向けて取り扱いが課題となっている。

 ふた中段の空間線量は床面から高くなるにつれて減少し、床面69センチでは約460~約820ミリシーベルト。中段から線量計をつり下げて測定した結果では、約2・5メートルつり下げた地点で約1100ミリシーベルトだった。記者会見した福島第1廃炉推進カンパニーの大山勝義広報担当は「放射線源は(格納容器がある)下にあると考えられるが、データはそうなっていない。今後、分析を進める」と語った。

 プールのがれき確認

 また東電は、1号機の使用済み核燃料プール内(水深約50センチ)にカメラを投入して撮影した結果、水没したケーブルや燃料を入れる箱の上部にがれきを確認したと発表した。照明設備などを整えることで7メートル程度の視界が確保されることも分かり、今後、ズーム機能などを搭載した水中カメラを投入してプール上層部の全域を調査する。