ゼロエネルギー化目指す 県の土木事務所新庁舎、省エネ&再エネ

 
須賀川土木事務所の新庁舎のイメージ。屋根に設置する太陽光パネルなどでZEB化を図る

 県は30日、建て替え工事中の須賀川土木事務所(須賀川市)の新庁舎で、大幅な省エネと再生可能エネルギーの活用でエネルギー消費量の収支をゼロに近づける「ZEB(ゼブ)化」を進めると発表した。

 空調や給湯、照明などに使うエネルギー消費量を従来の建物と比べて10%まで削減する設計で、東北地方の公共庁舎としては初となる第三者認証「ニアリーZEB」(従来の25%以下まで削減)の取得を目指す。

 ZEBは、ゼロ・エネルギー・ビルの略で「年間のエネルギー消費量が正味ゼロになる建築物」を指す。

 新庁舎は来年1月末に完成予定。日射をコントロールする建物の配置や自然通風を最大限に生かす窓の配置、高気密高断熱化などエネルギー消費量を低減する工夫を施し、地中熱を利用した空調システムや屋根に設置する太陽光パネルを導入する。

 県によると、ZEB化で年間電気使用料は100万円程度削減できる見込み。1階が鉄筋コンクリート、2階が木造の延べ床面積656.46平方メートルで、屋根などに県産材のCLT(直交集成板)も使用する。

 県は環境省の補助事業を活用し、新庁舎を整備している。全体の事業費は約4億1千万円で、このうちZEB化の設備導入にかかる費用は約9千万円となる。

 県は省エネ・再生エネの「先駆けの地」の実現に向け、新庁舎をモデル施設として位置付けてZEB化の効果を検証。県内の中小規模の民間オフィスや公共施設での普及を見据え、情報発信や相談体制の構築を図る。