「タローパン」オープン!50年来の夢が実現 お菓子の蔵太郎庵

 
豊富なパンが並ぶ「タローパン」の店内

 「お菓子の蔵太郎庵」を展開する太郎庵(会津坂下町)会長の目黒督朗(とくお)さん(69)は、50年来の夢だったパン店「タローパン」を会津若松市門田町の同社にいでら工房店内にオープンさせた。「お菓子に加え、今度はパンで会津の風土と良さを伝えたい」と意気込んでいる。

 「生クリームや『べこの乳』を使ったこだわりの食パンです」。白衣を身に着けた目黒さんは30日、来店者に自慢のパンを紹介していた。7月のオープンから約2カ月、週5日の営業日のほとんどで店頭に立ち、来店者との交流を楽しむ。「経営から離れ、お客さまと近づける幸せを感じています」

 父徳一さんが会津坂下町で「目黒パン店」を営んでいたこともあり、学生時代から、パンの店を出したいと夢を抱いていた。菓子店を出店してからも「甘さだけでなく、いろいろな味を表現できるパンにいつかは携わりたい」と思っていたが、経営が忙しくなかなか実現しなかった。

 しかし、社長を7月に退任することが決まった後、「現場の仕事をもう一度やりたい」との思いが強くなり、パン店の構想が動きだした。利用していなかったにいでら工房の洋菓子工場を利用し、新たなパン工房が完成した。

 店頭に並ぶ数十種類のパンはスタッフと一緒に目黒さんが考えた。「地元産の食材をできるだけ使って」という菓子店のこだわりはそのままに、焼きたてのパンを提供している。

 最も思い入れがあるのは、店の名前にもなっている「タローパン」(税込み160円)。和菓子の技術を取り入れながら、甘さをできるだけ抑え、粒あんの風味を味わえるあんパンに仕上げた。ほかにも、素材にこだわった塩パン(同110円)やメロンパン(同130円)など種類は豊富だ。「和・洋菓子とパン、それぞれの味をこれからも深めていきたい」と思いを語る。

 「タローパン」の営業はにいでら工房店と異なり月、木曜日定休。時間は午前10時~午後6時。