福島の「ホテル辰巳屋」営業終了 玄関に感謝のメッセージ

 
営業を終了したホテル辰巳屋。玄関には感謝を示す貼り紙があった

 福島市のJR福島駅東口のホテル辰巳屋が31日、営業を終了した。同市初の近代的な都市型ホテルとして1973(昭和48)年に誕生して以来、県都の発展を見守ってきた福島駅前の"顔"が、その歴史に幕を閉じた。

 玄関には、感謝の言葉とともに「これからも皆様の心に残り続け、『福島の風景』として思いをはせていただければ幸いでございます」とのメッセージが掲げられ、前身の「辰巳屋旅館」と思われる絵画も添えられていた。道行く人たちが玄関前で足を止め、メッセージを読んだり、写真に収めたりする姿が見られた。

 同ホテルが入居する辰巳屋ビルは、駅東口の再開発事業で取り壊すことが決まっている。跡地を含む再開発の計画エリアには商業施設やホテル、マンション、福島市が整備する交流・集客施設など複合施設が建設される計画だ。2022年春の着工、26年春の完成を目指している。

 ホテル辰巳屋と同じく、辰巳屋ビルに入る中合福島店は当面の間、営業を続ける。