医聖の足跡たどり交流 野口英世アフリカ賞2氏が福島県訪問

 
野口英世記念館を見学する(左から)ムエンベ博士とオマスワ博士=1日午後、猪苗代町

 政府の第3回「野口英世アフリカ賞」の福島プログラムは1日、英世ゆかりの会津各地で行われ、受賞したコンゴ出身のジャンジャック・ムエンベ・タムフム、ウガンダ出身のフランシス・ジャーバス・オマスワ両博士が来県した。両氏は英世の足跡をたどって県民と交流、本県が誇る「医聖」を育てた会津の歴史と文化、人柄に触れた。

 両氏は、猪苗代町の野口英世記念館を視察し、地元の小、中学生約20人と交流したほか、会津若松市の野口英世青春館を訪れた。同市の末廣酒造嘉永蔵では高校生14人と意見交換し、目標に向かって情熱を持ち続ける重要性を説いた。

 ◆特別親善大使に任命

 猪苗代町のホテルリステル猪苗代では、昼食会が開かれた。内堀雅雄知事は「野口博士を生み育んだ本県の魅力を実感してほしい」と歓迎し、両氏を本県と各国の相互理解や親善を図る国際交流特別親善大使に任命した。数々の逆境を乗り越えた英世と、原発事故からの復興に立ち向かう県民の姿を重ね「私たちも強い意志で福島の未来を切り開く」と決意を述べた。

 テーブルには会津郷土料理や天ぷら、肉料理など県産食材を使ったメニュー、日本酒が並び、両氏は英世を育んだ本県の食の豊かさを味わった。乾杯に先立ち、ムエンベ氏は「野口博士は研究の着想の元になっている」、オマスワ氏は「野口博士も見た福島の美しい景色に感激した」とそれぞれ英世への思いを語った。