大久保利通が縁 鹿児島の顕彰会、郡山の神社に「石灯籠」贈る

 
寄贈された灯籠と(左から)宮下さん、大久保さん、鈴木会長、高岡副会長

 明治の元勲・大久保利通をまつる福島県郡山市牛庭地区の大久保神社に1日、大久保の故郷・鹿児島の有志から寄贈された石灯籠が建立された。同日、神社の例大祭である「水祭り」が開かれ、会場を訪れた鹿児島市民約30人と牛庭地区の住民らが交流を深めた。

 大久保神社は1889(明治22)年、安積疏水事業を推進した大久保の遺徳をたたえようと創建された。今は門と顕彰碑が残るだけだが、地元住民らは毎年9月1日に祭りを開いて踊りを奉納してきた。

 灯籠寄贈のきっかけは、牛庭地区の大久保利通公顕彰会の鈴木英雄会長が昨年、東京であった歴史の勉強会で、鹿児島で大久保の顕彰活動をしている「西南之役恩讐を越えての会」の宮下亮善事務局長と知り合ったこと。古里から遠い郡山で大久保が今も慕われていることに感激した宮下さんが神社の創建130年に合わせて会員らから寄付を募り、鹿児島の石で作った灯籠を寄贈することを提案。その結果、大久保の座右の銘「為政清明」などが刻まれた高さ2.4メートルの灯籠2基が寄贈された。

 水祭りには宮下さんのほか、大久保のやしゃご大久保洋子さん、恩讐を越えての会の高岡修副会長らも出席し、神事が執り行われた。洋子さんは「安積疏水の歴史が今も大切にされていることに感謝したい」と話した。