「ポックリ地蔵」由来は...新案内板設置 相馬で供養式

 
案内板設置の中心となった(右から)渡辺さん、松本さん、楢葉さん

 相馬市黒木地区の住民有志は1日、同市黒木字西館の黒木城跡周辺にある延命地蔵(愛称・ポックリ地蔵)の由来を記した新しい看板を作製した。新案内板の設置を記念して同日、延命地蔵の供養式を行った。

 案内文によると、黒木城は坂上田村麻呂の東奥征伐で築かれたのが始まり。その後、黒木大膳亮正光が居城とした。延命地蔵は黒木氏が相馬氏に滅された際、付近の住民が犠牲者の霊を慰めるために11体を建立したとされる。犠牲者の逸話から「ポックリ地蔵」と呼ばれている。

 黒木城の内堀と外堀が今も残っていて、県内外から城の愛好家が訪れるが、案内板は老朽化で朽ち果てていた。このため同地区の楢葉トミさん(92)、松本忠一さん(87)、渡辺由美子さん(70)が中心となって地域住民に寄付を募った。併せて活動に賛同した馬場盛吉さんが地蔵までの道順を示す看板を立てた。

 供養式は住民35人が参列して行われ、慶徳寺の天野淳乗住職が読経した。渡辺さんは「案内板の設置をきっかけに多くの人に訪れてほしい」と話した。