福島三大プライド鶏対決! 期間中の食数競い「一番鶏」決定へ

 
対象店舗では、ポスターとともに対象となるメニューが掲示されている

 福島で一番おいしい鶏が決まる―。本県を代表する地鶏や銘柄鶏の「会津地鶏」「川俣シャモ」「伊達鶏」の中から「一番鶏」を決めるキャンペーン「福島三大プライド鶏対決」が今月から始まった。それぞれの鶏料理を提供する計96(各32)店舗・施設で12月31日までの間に食べられた鶏料理の数を競う単純明快なルール。「うちの鶏こそ一番だ」。プライドを懸けた熱い戦いの火ぶたが切られた。

 【伊達鶏】 適度な歯応えと、さらりとした脂で、幅広いジャンルの料理に適しているという「伊達鶏」。飼育するのは伊達物産(伊達市)だ。

 飼育を始めたのは1985(昭和60)年。開始前には清水道夫会長が、世界最高級とされるフランスの地鶏「ブレス鶏」の飼育を視察。餌の種類などはもちろんだが、「健康な鶏はおいしい」と教わった。

 以来、本県の気候に適した餌や、飼育密度に気を使い、伊達鶏を育ててきた。料理人の要求にはできる限り応え、成長度合いを調整した出荷も行っている。

 「県内においしい鶏がこんなにあるということを知ってほしい」と清水建志社長。だが、本音も忘れない。「勝負だから、伊達鶏を一番に食べてもらいたい」

 【会津地鶏 会津養鶏協会の小平和広事務局長(54)=三島町、会津地鶏みしまや社長=は「歯応えと脂の甘みをじっくりと味わってほしい」と会津地鶏をPRする。

 同協会によると、会津地鶏はこの地域に500年以上生息している地鶏がルーツで、鮮やかな赤身が特徴だ。おいしさの理由は、一般的なブロイラーの2倍余りとなる120日以上、自由に動き回れるようにして育てる飼育環境にあるという。「肉質は締まっているが、決して硬くはない。焼いて食べるのがお薦め」と小平さん。余分な水分がなくなり、ぷりっとした食感が引き立つという。小平さんは「黄色い脂の中にもうま味が詰まっている。手塩にかけた地鶏を堪能してほしい」と話す。

 【川俣シャモ 「シャモはどんな料理にも合うんだ」。川俣シャモ農家武藤芳守さん(68)は誇らしげに語る。武藤さんは川俣シャモの飼育歴13年のベテラン。「シャモのおいしさに気付く人が増えるはず」。鶏舎にいる川俣シャモのルーツは闘鶏。シャモの目からは"戦い"に向けた闘志が伝わる。

 町農業振興公社の笠間英夫社長は、主催する福島三大プライド鶏連携協議会長を兼務するだけに「キャンペーンを契機に福島の鶏の良さが全国に浸透してほしい」と、あくまで福島三大鶏の消費拡大を強調する。一方で、川俣シャモの販路拡大に汗を流してきた自負もある。「川俣シャモがダントツにうまいだろう」

 ■店舗に対象メニュー掲示

 【福島三大プライド鶏対決】 川俣町農業振興公社と伊達物産、会津養鶏協会でつくる「福島三大プライド鶏連携協議会」の主催。会津地鶏32店舗(中通り6店、会津26店)、川俣シャモ32店舗(浜通り6店、中通り23店、会津3店)、伊達鶏32店舗(浜通り3店、中通り29店)が参加。各店が対象の鶏料理を1品提供し、期間中に注文された食数を競う。対象店舗には、ポスターとともに対象メニューが掲示されている。協議会ホームページでも公開している。