JA概算金据え置き 県内19年産米、生産者の所得安定優先

 
19年産米のJA概算金

 全農県本部は6日、2019年産米を各JAから引き取る価格「JA概算金」(1等米60キロ)について、県内全ての産地銘柄とも前年の18年産米と同じ金額に据え置くと決めた。

 19年産米の作柄概況(8月15日時点)は北海道や東北地方などのコメどころがいずれも「やや良」となり、生産量増加によって需給のバランスが緩む可能性もある中、全農県本部が生産者の所得安定を優先した格好だ。

 19年産米のJA概算金は、主力品種のコシヒカリは会津が1万3200円で最も高く、中通りが1万2700円、浜通りが1万2600円と続いた。粒の大きさやしっかりとした食感が特徴で、外食などの業務筋から好評を得ている本県オリジナル品種は「天のつぶ」が1万2200円、「里山のつぶ」が1万2千円となった。

 JA概算金は、暮らしや営農に必要な資金の不足を避けるため、各JAが出荷時に生産者に支払う「生産者概算金」の基準となる。従来は全農県本部が産地銘柄ごとに県内一律で概算金を設定していたが、15年産米以降、各JAがJA概算金から販売手数料を差し引くなどして生産者概算金を決める方式が導入された。

 コメ市況調査会社の米穀データバンクによると、19年産の主食用米の予想収穫量は全国で734万6千トン(前年比0.3%増)。国内のコメ需要量は年10万トン程度のペースで減少するとされており、生産量の増加はコメ余りや米価の下落につながる恐れがある。